【親の在り方】発達障害を持つ子どもの保護者の方へ

障がいを受け入れたことの勇気


まず初めに発達障害を持つ保護者の方にお伝えしたいのは、自分の子どもに発達障害があることを受け入れた勇気は素晴らしいことだということです。
 
「今はまだ問題が表面化していないから」「これから絶対に変わっていくから」「誰にも何も言われてないから」
 
そんな風に、発達障害を受け入れない理由、言い訳はいくらでもあります。
しかし、発達障害を受け入れた保護者の方は、本当に勇気があります。
 
 

親の不安は子どもに伝わる

子どものことを考えると、不安になる時もあります。
他の子と比べてしまうと、気持ちのコントロールが出来なくなってしまうこともあるでしょう。
 
しかし、その不安は子どもにも必ず伝わります。
子どもが親の不安やイライラを感じれば、子どもはもっと不安になったりイライラしたりしてしまいます。
 
気持ちのコントロールが出来なくなった時は、一度深呼吸。
「今自分が怒ったり悲しんだりしたら、子どもはもっと怒ったり悲しくなってしまう」
と心でつぶやき、気持ちを落ち着かせることが大切です。
 
 
 

発達障害の子どもへの接し方


障がいを受け入れた保護者の方なら、子どもとの関係はきっと良好になります。
ですが、障がいへの理解や接し方を知らないと遠回りになってしまう場合も。
それぞれの障がいに対する接し方への理解を深め、親子関係がより良好になるように努めましょう。
 
 

自閉症スペクトラム(ASD)の子どもとの接し方

ASDの子どもに何かを伝える時は、目に見えるようにするのが効果的です。
言葉で説明するのではなく、メモなどを使って文字で伝えたりしましょう。
 
また、曖昧な表現は避けて、具体的な言葉を使ってコミュニケーションを取るよう意識しましょう。
それは感情もそうで、こちらが嬉しい時は笑っているカードを出してあげると、子どもが嬉しいという感情を理解する手助けになります。
 
 

注意欠如多動性障害(ADHD)の子どもとの接し方

ADHDの子どもと接するときは、出来ない事よりも出来ることに目を向けましょう。
ADHDのある子どもは、自分の好きなことに関してとても高い集中力を発揮する子どももいます。
 
また、失敗しないための声掛けをしたり、子どもの気が散らないように準備しておくなども有効です。
そして動く時間と静かにしている時間のメリハリをつけましょう。
ただ「動いてはダメ」と言うのではなく、動くときに役割や理由を持つことにより、よりメリハリがつきます。
 
 

学習障害(LD)の子どもとの接し方

LDの子どもは、それぞれ何が原因で読む・書くが苦手なのか、聞く・話すが苦手なのかを理解してあげましょう。
例えば読むのが苦手な子は、教科書の文字と白紙の部分のコントラストを過剰に感じてしまうことが原因。なんて場合もあります。
 
また、子どもの不得意ばかりを気にするのではなく、得意分野に目を向けてあげることも大切です。
褒められることで子どもの自信につながり、より意欲的に学習へ向かうようになります。